「むさしの子どもまつり」ってな~に

 

生い立ちーむさしの子どもまつりの誕生

☆1981年、武蔵野市内の学童クラブの親子による第1回「学童まつり」が武蔵野中央公園で開かれました。初めて全学童クラブの交流が実現し喜びあった父母たちは、「学童クラブだけでなく武蔵野市の全ての子どもたちと一緒に楽しめたらどんなに素晴らしいことか」と夢をふくらませました。

☆一方、市内西部(武蔵境)地域では、子どもを守る会・学生セツルメント・子ども会・婦人団体・老人会・教職員組合・商店会・市民会館・人形劇や絵のサークルなど諸団体と有志が子育てで手をつなぎ、1970年から12年間「武蔵野子どもまつり」を続けていました。

☆子ども時代に大切な“遊び”の時間や広場がなくなっていくのを心配して、この西部地域中心の「子どもまつり」と3回目を準備していた「学童まつり」は相談し合い、一緒に市内の諸団体にむけて“新しい子どもまつり”をつくろうと呼びかけました。

☆こうして1983年、市内30数団体が実行委員会を作り、新しい「むさしの子どもまつり」が誕生しました。第1回むさしの子どもまつりには、約7000人の大人と子どもが参加してにぎわいました。以来30年以上にわたり、子どもまつりは地域にすっかり定着し、子どもたちをとりまく環境が大きく変わる中にあっても、いっそう期待され愛されています。

 

 むさしの子どもまつりの特色 

★つぎのような願い──「子どもまつり憲章」をもち、年間を通して取り組まれています。

○子どもたちの健やかな成長を願う人たちが、みんなで力を合わせましょう!

○子どもたちの状況や子育てについて、情報交換・学習・交流をしましょう!

○「子育ての輪」を広げましょう!

★つぎのような特徴がある、ちょっと変わった「おまつり」です。

○参加は無料、子どもがお金を使わないで一日おもいっきり遊べます。

○乳幼児から大きな子まで十分楽しめ、親子で一緒に楽しく交流もできます。

○実行委員会の各団体の父母や先生たち、いろいろな市民が自由に参加して、創意あふれる遊びを企画し、手作りの遊びがたくさん用意されています 

 

 どんな人たちが運営しているの 

☆保育園・学童クラブ・学校関係、婦人・文化・業者の地域の団体など、幅広く市内約40団体と個人の方々が「子どものために」と一緒になり、「実行委員会」をつくり企画・運営されています。(「実行委員会団体」一覧参照)

☆また、第15回からは、子どもまつりに参加しながら大きくなった小学校高学年~高校生等による「子ども実行委員会」が誕生し、遊びのリーダーとして活躍し、「子どもが主役の子どもまつり」という願いへの希望の星となっています

 

 どんな内容のまつりなの 

★毎年10月に行われる「子どもまつり」には、一日では回りきれないほどの手作りの遊びが一杯。

<各コーナーでは>・・・昔遊び(ベーごま、染め紙など)、工作遊び(木工教室など)、スポーツ遊び、乳幼児のちびっこ広場、ダンボールトンネルなどが20以上

<中央舞台では>・・・けん玉披露、太鼓演奏、合唱、マジックなど

<他にも>・・・「子育て相談」や展示コーナー、などなど

 

★子どもたちは真剣に挑戦し、遊びに夢中になっています。

目を輝かせ精いっぱい楽しんでいる子どもの姿を見て、

 

準備した親たちも感動し輝いています。

 

むさしの子どもまつり憲章

 

子どもは私たちの未来です 心も体もすこやかに 確かな知恵と力を身につけて

「平和な明日をになう青年」に育ってほしいと 誰もが願っています

でも 子どもたちはいま 子ども自身の力ではどうすることもできない 

おとな社会のつくり出した大きな流れの中で

人間らしい育ち方をゆがめられています

 

「すべての児童は、心身共に健やかに生まれ、育てられ、その生活を保障される」

「よい環境のなかで育てられる」(児童憲章)

「人類は、児童に対し、最善のものを与える義務を負う」(国連の児童権利宣言)

 いまあらためて 私たちのくらし 子どもたちのくらし 

子育てを みんなで見直し 考えあっていきましょう

 

  わが街 武蔵野を 子どもたちがよく遊びよく学び 

なかまと共に いきいきと 育ちあってゆける地域にするために

そんな思いをこめて みんなが手をつなぎ『むさしの子どもまつり』をおこないます

 

小さい仲間たち!

 いま 君たちが心からまっている 楽しい夢を実現しよう

 

おとなたち! 青年たち!

 さまざまな団体・グループの 日ごろの仕事の専門性 活動の力を寄せあいましょう

みんなですばらしい『まつり』と『子育ての輪』を 地域に根づかせてゆきましょう

 

 おもいっきり遊ぼう むさしのの子どもたち!

 子どもを愛する人は みんな手をつなぎましょう!

 未来をになう子どもたちに 平和を! 希望を!

 

 この憲章は、1986年(昭和61年)5月29日に誕生しました。

 第4回の子どもまつりを準備する実行委員会のなかで、市内の子どもたちの状況や未来のことを話し合い、「むさしの子どもまつり」参加への呼びかけとして制定されたものです。

 

それから四半世紀を経過しましたが、子どもまつりにかけた大人たちの想いは現在に引き継がれています。